先日
僕が第一回を運営した
用賀サマーフェスティバルが第三回を迎えた。めでたいことだ。
僕は今年は焼きそば屋を手伝うことになった。
そう…あの神のお誘いで…
神とは奴のことだ。
焼きそば神Yだ
Yは焼きそばを三年連続で焼いている。
ひたすら焼き続けている
想像を絶する尋常じゃない焼きっぷりだ。
毎年夏になると
地元の小学校や商店街で夏祭りが開かれる。
そんなときYはどこからともなく現れ…
焼きそばを焼き続けている
真夏に焼きそばを
五時間
六時間
七時間
八時間……
ひたすら焼き続けている。
僕もそばを焼いたが
猛暑の中
体感温度約44℃以上の灼熱の中
焼きそばをつくるのは
殺戮そのものだ
虐殺そのものだ
連続なんてもってのほかだ
しかしYは連続で焼きそばを焼き続けている
味も最高だ。美味い。
Yには彼女がいる。
Yと彼女の記念すべき初デートは焼きそばを作ってきたらしい。
彼女の家に行くと焼きそばを彼女の台所を借りて
焼きそばを作るらしい。
Yは焼きそばを
用賀サマーフェスティバルで前人未到の330食を完売させた。
それでも疲れた様子もなく
「あー楽しかった」
と言ってニコニコしている。神だ。
奴は焼きそば神だ。
その称号は誰もが認めるであろう…
「幻の焼きそば世界の山ちゃん」
近い将来オープンするであろうこの店が楽しみで仕方ない。